「病気について」「診療方法は？」など、お問い合わせの多いご質問をQ&A方式でご案内します。

麻酔による合併症はあるのですか？

• 治療の時に使う局所麻酔薬や静脈麻酔薬によるアレルギーの可能性があります。
• 過去に薬や食べ物によるアレルギーを起こしたことがある方、歯医者さんで歯を抜く時に気分が悪くなった経験がある方は事前に医師や看護師に相談されることが望ましいでしょう。

 

レーザー治療をすると、傷跡はどのくらい残りますか？

• 血管内レーザー焼灼術の場合は、針穴程度の虫に刺されたような小さな後が残りますが、１年ほど経過するとほとんど分からなくなります。
• ただし、ケロイド体質の方は傷が小さくても、多少めだつ可能性はあります。
• ストリッピング手術の場合、２～５cm程度の傷が、２カ所残ります。
• 瘤切の場合は、２～５mm程度の傷跡が残りますが、こちらも１年ほど経過すると目立たなくなります。

 

 

血管がなくなることで、血液の流れが悪くなったり、身体に悪い影響が出たりしませんか？

• 下肢静脈瘤となるのは皮膚のすぐ下にある表在静脈です。
• したがって、悪くなった静脈を薬で固めたり、抜き取ったり、レーザーで焼いたりしても、血液はきちんと心臓まで流れていきます。

 

私は、ボコボコした静脈瘤を持っているのですが、１回の手術でキレイに消えるの
ですか？

• 静脈瘤のコブの箇所、大きさ、数などにより一概には言えないですが、コブが大きい場合は、血管内レーザー焼灼術と瘤切除術を組み合わせて行うケースが多いようです。
• ただし、保険で受けられるレーザー治療は、レーザー治療と瘤切除術同日に受けられないため、2回以上の手術となるケースが多いようです。
• 一方自由診療場合は、同日にレーザー治療と瘤切除術を行えます。
• また、瘤切除術を行っていない医療施設もあるようなので、事前に十分説明を聞き、納得して治療に臨むことが必要と思います。

 

 

レーザー治療は、再発の心配はないですか？

• 血管内レーザー焼灼術は、静脈瘤の起こっている血管自体を閉塞させてしまう為、再発の可能性は極めて低いと言われています。
• ただし、一度静脈瘤が発症した方は、体質的に再び別の血管（反対の足など）が再び静脈瘤になることはあります。

 

レーザー治療にも合併症はありますか？

• 合併症がでる可能性はあります。現在保険で受けられる９８０nmのレーザー治療の場合、皮下出血５６．５％、疼痛（痛み）３７．１％、表在性静脈炎１９．４％という報告が２０１０年日本静脈学会ガイドラインで報告されています。
• ただし、施設・術者により合併症が起こる可能性が低かったり、逆に高かったりするようなので、十分説明を聞き、納得して治療に臨むことが必要と思います。