下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤は自然に治癒するものではありません。状態が悪化する生活に支障を来す可能性があるので、適切な治療や予防方法、ケアの方法など、正しい知識を身につけて、この疾患を早く快方するようにしましょう。

治療しないとどうなるか

下肢静脈瘤は、良性疾患のため必ず手術しなければならないということはありません。
しかし、放置していても自然に治ることはありません。進行すると足の血管が膨らんで見た目が悪くなるほか、足の血流が悪くなることで強いかゆみや湿疹、色素沈着などの皮膚炎症、皮膚に穴があく潰瘍(かいよう)ができることもあります。
手術を受けるかどうか主治医の先生とよく相談されることをおすすめします。
また、血栓性静脈炎といって静脈瘤の中に血の固まり(血栓)ができる場合があります。この場合は静脈瘤が赤く腫れてズキズキと痛くなります。ひどい場合は熱が出ることもあります。血栓性静脈炎を起こした時はすぐに下肢静脈瘤専門クリニックや心臓血管外科のある病院を受診して、適切な処置を行う必要があります。